
70代で草刈り機に初挑戦!
5月の爽やかな風が吹き抜ける田んぼ。無事に田植えを終えてホッとしたのも束の間、ふと見渡せば、畦道や土手が青々とした草で覆われ始めていました。
私の実家があるのは国道のすぐそば。放っておくと国道の土手からツタや雑草がどんどん田んぼへと侵入してきます。
本来なら国道の管理エリアなので、私が刈る必要はないのかもしれません。けれど、草が伸び放題になっていると、悲しいことに車から空き缶やペットボトルをポイ捨てしていく人が増えてしまうのです。
「美しく整えておけば、きっと捨てる人も減るはず」
そんな思いから、私はある決意をしました。70代にして人生初、あの「草刈り機」を使ってみよう、と。
実は、私の右手は少し不自由です。草刈り機のエンジンをかけるには、あのスターターの紐を力強く引っ張らなければなりませんが、私の右手ではそれが叶いません。一時は諦めかけましたが、「できないなら、手伝ってもらえばいいじゃないか」と思い直しました。
周囲の協力を得て、エンジンをかけてもらう。そして、ずっしりとしたベルトを首にかけ、草刈り機を構える。――これなら、あとは体全体で支えて操作するだけです。
「ブォーーー」という心地よい振動とともに、目の前の草が綺麗に刈り取られていく爽快感!右手の手強さを、人の優しさと工夫で乗り越えた瞬間でした。
これから梅雨を迎え、家の周りや畑の草刈りはさらに本格化します。でも、この相棒がいれば、きっと乗り切れる。そんな小さな自信が胸に芽生えました。
夏野菜とはじまる「小さくて豊かな自給自足」

草刈りに追われる一方で、5月は「命を育てる」季節でもあります。
今年も畑に、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ゴーヤ、オクラといった夏野菜の苗を数本ずつ植えました。
キャベツやブロッコリー、大根にニンジン、じゃがいも。そして、種からじっくり愛おしくポッドで育てたカボチャの苗も、ようやく畑に植えてきました。
その外にも、実家がかつて手がけていた蕎麦作りをやめてからというもの、畑は油断すると一瞬で雑草の海になってしまいます。そうならないために、トラクターを何度も走らせて土を耕し、維持する。その労力は決して小さくありません。
6月には、200本ものサツマイモの苗植えが待っています。
そして12月には「干し芋」を作るというわけです。
小さくて豊かな自給自足
昨今はスーパーに行けば、野菜の値上がりに溜息が出る日々です。だからこそ、こうして自分の手で、できる限りの「自給自足」をすることには大きな意味があります。何より、泥にまみれて育てた採れたての野菜の味は、どんな高級食材にも負けないご馳走です。
11月から4月までの寒い季節は、家の中で大好きなYouTubeの動画を作ったり、ブログを書いたり、ホームページをいじったりと、のんびりインドアな趣味を満喫していました。けれど、これからの季節は「小さな農作業」でちょっぴり忙しい日々が始まります。
パソコンのキーボードを叩く日々から、草刈り機のハンドルを握り、土に触れる日々へ。
70代、まだまだ新しい挑戦の連続です。自分の「できること」に目を向けて工夫しながら、今年も大自然の恵みをたっぷりと味わう、豊かで忙しい夏を思いきり楽しもうと思います。
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