「今の時代、70歳から新NISAを始めるのって遅すぎるのだろうか?」
そんな疑問が頭をよぎり、少しばかりの余剰資金を手に、話題のAI「Gemini」に率直に問いかけてみました。
目指すは、5年後の75歳から、年金にプラスして毎月1万円(年間12万円)という「ちょっとした小銭」を、無理なく、そして心穏やかに稼ぐことです。
すでに手元では、楽天証券を使って「楽天・VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)」という米国株の投資信託を運用しているのですが、AIの答えは驚くほど現実的で、腑に落ちるものでした。

75歳で「月1万円」を作るための現実的なロードマップ
AIがまず提示してくれたのは、極めて具体的な数字の目安でした。
リスクを抑えたローリスクな運用(年利3%~4%程度)を想定した場合、75歳から毎月1万円を、元本をなるべく減らさずに受け取り続けるには、75歳の時点で約300万~400万円の資産を作っておくのが理想的なのだそうです。
70歳から75歳までの5年間は、いわば「準備期間」。
すでに保有している楽天・VTIの評価額と、これからの追加投資を合わせて、まずはこの「300万~400万円」という山を5年後に作ることを目指せばいい、という明確なゴールが見えてきました。
優秀だけどリスクが高い「楽天・VTI」との付き合い方
ここで、私が運用している「楽天・VTI」について、AIは面白い指摘をしてくれました。
「楽天・VTIはアメリカの成長を丸ごと取り込める非常に優秀なファンドですが、裏を返せば『米国株100%』。つまり、値動きがかなり激しいリスクが高い投資です」
確かに、世界情勢や市場の機嫌によって、資産がガクンと減ることもあれば、グンと増えることもあります。
若い頃なら「いつか戻るさ」と放置できても、シニアの今、毎日のようにパソコンの画面を眺めては「あぁ、今日は下がった」「また増えた」と一喜一憂するのは、それだけで精神的な疲労やストレスになってしまいます。
AIが教えてくれた、心穏やかに「安心感」を保ちながら運用を続けるための知恵は2つでした。
① 今後の投資先を「マイルド」に変えてみる
これからの5年間、新しく投資する分については、楽天・VTIへの追加を少し抑え、代わりに国内・海外の債券が組み合わさった「バランス型ファンド」へ分散するアプローチです。
債券は株に比べて値動きが非常にマイルド。
これらを混ぜることで、資産全体の乱高下を抑え、毎月少しずつ着実に育っていく様子を安心して眺められるようになります。
② 「忘れる」という最強のテクニック
すでに楽天・VTIにまとまった資金が入っているなら、日々の株価のことは一切忘れ、5年間口座を「ほったらかし」にするスタンスが一番疲れません。
自分の時間を相場に奪われないことこそが、最高の運用術なのだと気づかされました。
75歳からの「自動お小遣いシステム」
一番「なるほど!」と膝を打ったのが、75歳になってからの受け取り方です。
楽天証券には「投資信託の定期売却サービス」という無料の機能があるそうです。
これを使って「毎月〇日に、楽天・VTI(またはバランス型ファンド)を1万円分だけ自動で売却して、指定の銀行口座に振り込む」という設定をしてしまいます。
これをしておけば、毎月自分で売却の手続きをする手間が省けるだけでなく、「今月は株価が高いから売るべきか、安いから待つべきか……」などと相場を読んで悩むストレスから完全に解放されます。
株価が高い月は少ない量を、安い月は多い量をシステムが機械的に売ってくれるため、精神的にこれほど楽なことはありません。
お金はシステムに任せ、自分は「今」を愉しむ
AI Geminiとの対話を終えて感じたのは、70歳からの投資とは、大儲けを狙ってハラハラすることではなく、「お金に少しだけ働いてもらい、人生の安心感と選択肢を広げること」なのだという確信です。
75歳からの「月1万円の小遣い」は、日々の暮らしにちょっとした彩りを添えてくれるはずです。美味しいコーヒーを飲みに行ったり、好きな本を買ったり、新しい趣味の道具を新調したり。
面倒でストレスがかかる管理はすべて証券会社のシステムとAIの知恵に任せてしまい、自分自身は日々の生活のペースを守りながら、今日という日をのんびりと、豊かに楽しんでいきたい。
そんな前向きな元気が湧いてくる、有意義なAIとの対話でした。
