「日本人は貯金が好き」というイメージは、根強いものがありますね。
しかし、新NISAが話題になったこともあって、変化が起きてきました。
なぜ日本人は「貯金好き」と言われるのか?
高度経済成長期以降、日本人は安定した生活を求め、貯蓄を美徳とする価値観を築き上げてき歴史的背景があります。
日本は比較的充実した社会保障制度を持っているため、いざという時の備えとして貯蓄をする傾向が強いようです。
日本人は一般的にリスクを恐れる傾向があり、投資よりも確実な貯蓄を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
日本人が貯金好きと言われる根拠とは
具体的な数字と根拠
総務省の家計調査によると、日本の世帯の貯蓄率は、他の主要国と比較して高い水準にあり、これは、日本人が収入の一定割合を貯蓄に回していることを示しています。
日本人の金融資産残高は、世界でもトップクラスだそうです。
これは、預金だけでなく、株式や投資信託など、様々な金融商品への投資も含まれます。
しかし、預金がその大部分を占めていることも事実です。
各種の国民性調査でも、日本人が貯蓄を重視しているという結果が出ています。
将来への不安や、安定した生活を求める意識が強いことが背景にあると考えられるようです。
日本人の貯金好きは貯金が増える喜び感じられるから?
通帳を見て毎月貯金が増える喜びを感じられるという方は、貯蓄のモチベーションを維持する上で非常に健全な状態と言えるでしょう。
その喜びが生まれる背景には、以下のような心理的な要因が考えられます。
- 目標としていた金額に近づいていることを実感し、達成感を得られます。
- 将来への不安を解消し、安心感を得られます。
- 自分の努力によってお金を増やせるという実感から、自己効力感を高めることができます。
貯金がもたらすメリットは、心理的なものだけではありません。
- 老後や病気など、予想外の事態に備えることができます。
- 車や住宅など、高額な買い物をするための資金を準備できます。
- 経済的な余裕を持つことで、精神的な安定につながります。
貯金好きと言われる日本人にも変化
貯金好きと言われる日本人にも変化が起きています。
少子高齢化時代となって長寿化に伴い、老後資金の不安が増大し、投資への関心が高まってきました。
経済状況は低金利が続き、預金だけでは資産が増えないという現実を突きつけられています。
投資に関する情報が身近になり、若年層を中心に投資への関心が高まっているのです。
日本人の本当のお金に対する価値観
少子高齢化、経済状況、金融教育の普及などによって、日本人の価値観は一様ではなく、世代や個人によって大きく異なります。
経済状況や社会の変化によって、お金に対する価値観は変化するものです。
お金に対する価値観は、単一の要因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って形成されます。
貯金と投資、どちらが良いのか?
貯金は確実性が高く、いざという時のために必要不可欠なものです。
投資は長期的な資産形成には有効ですが、リスクも伴います。
どちらが良いかは、個人の目標やリスク許容度によって異なりますが、大切なのは、自分の状況に合わせて、貯金と投資をバランス良く組み合わせることです。
まとめ
日本人の「貯金好き」というイメージは、依然として強いですが、近年は新NISAによって投資への関心も高まっています。
お金に対する価値観は多様化しており、一概に「貯金が良い」「投資が良い」と断言することはできません。
さて、2024年から始まった新NISAですが、あなたは8月の株価大暴落を見て、投資と貯蓄のどちらを選択しますか?
10年、20年あるいは30年後に、「あの時やっておけばよかった」あるいは「あの時やらなければよかった」と、後悔するのかはご自身の目で確かめてみてください。
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