エスカレーターを利用するとき、片側を空けて立つのが当たり前になっていませんか?関東では左側に並び、関西では右側に並ぶ――そんなルールはもはや暗黙の了解。
しかし、この慣習が思わぬ事故を招き、利便性を損ねているという指摘もあります。
本来のエスカレーターの使い方と、もっと効率的な移動手段について考えてみましょう。

エスカレーターの片側を空ける慣習は本当に必要?
多くの人が、急いでいる人のために片側を空けるのがマナーだと思っています。
しかし、本来エスカレーターは2列で安全に乗ることが推奨されています。
それにもかかわらず、日本では片側を使わない習慣が根付いているのです。
こうした使い方には問題点もあります。例えば:
輸送効率の低下
片側しか使わないことで、乗れる人数が減少。
安全性の問題
歩いてエスカレーターを利用することで、転倒事故のリスクが上昇。
国際的な混乱
海外の利用者にとって、片側を空けるルールは理解しにくい。
エスカレーターと階段、どちらが速い?
急いでいる人はエスカレーターを歩いて移動することが多いですが、本当にそれが最適なのでしょうか?階段と比較してみましょう。
エスカレーターの場合
立って乗る場合
速度は約時速1.8km。自動的に運ばれるが、混雑時には遅くなる。
歩く場合
歩行速度が加わるため速く移動できるが、接触事故の危険がある。
階段の場合
・速度調整が可能で、混雑にも左右されにくい。
・健康促進にもつながる。
・短距離の移動なら階段の方が速いことも。
全員がエスカレーターを歩くと安全性が損なわれるため、急いでいる人はむしろ階段を利用する方が合理的かもしれません。

エスカレーターの幅は変えられる?
エスカレーターの幅は建築基準法によって最大1.1メートルと規定されています。
バリアフリーの観点から80cm以上が望ましいとされていますが、片側を空けることが前提になっているわけではありません。
では、幅の狭いエスカレーターにするか、幅の狭いエスカレーターを2台並べることで解決できるのでしょうか?
・幅を狭くすることで、2倍のエスカレーターを設置できる
・急ぐ人は階段を使い、エスカレーターは「歩かない」が基本
・結果として混雑緩和と事故防止につながる
駅のエスカレーターの利用法を変える方法
駅のエスカレーターは幅が二人乗り用なので、中央に黄色い線を引いておく。
乗降口前の中央にポールを立て2列に並べるように床に案内文字を書いて、左右どちらでも利用可能にすれば問題解決。
まとめ
エスカレーターは2列で乗るのが本来の使い方。しかし、日本では片側を空ける習慣が根強く、事故や混雑の原因になっています。
急ぐ人は階段を利用し、エスカレーターをより効率的に安全に使うためのルールを見直す時期に来ているかもしれません。
私たちの移動をもっと快適にするために、今一度、エスカレーターの使い方を見直す必要がありそうです。
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