鴨界のエッセイストが斬る!日本人が「高い手数料」という名のネギを背負って自ら鍋に入る理由

「手数料」という名のネギを背負い、自ら鍋に入る愛しき人間たちへ

どうも。水辺をこよなく愛する鴨です。鴨仲間で評判の水辺の文学界を揺るがす天才エッセイスト鴨、人(鳥)呼んでカモ吉です。

水面に浮きながら思索にふけること年間300日。羽づくろいの合間に人間界のニュースをチェックするのが日課です。

先日、水辺の岸で休んでいたら、Yahooニュースを見ていた人がいたのです。

あの堀江貴文氏(ホリエモン)が「時間を奪われた挙句、手数料たっぷりのゴミを買わされるから何が何でも絶対行くな」と激怒している記事を見ていました。

一体どこへ行くなと警告しているのかと思えば……なんと、人間の街にある「大手銀行の窓口」や「携帯ショップ」のことらしいではありませんか。

その話を聞いた時、思わず羽をパタパタさせて納得してしまいました。

だって、僕たちカモから見ても、あそこに入っていく日本人の姿はあまりにも神々しいのです。

わざわざ貴重な休日を潰し、整理券を取って1時間も2時間もじっと順番を待つ。

…

そして、にこやかなお姉さんに

「お客様にぴったりの投資信託(実は手数料がバカ高い)でございます」とか「こちらのオプションプラン(絶対に使わない)がお得です」

と勧められると、恐縮しながら「あ、じゃあそれで……」と頷いてしまう。

……

おいおい、人間。 君たち、どれだけ「ネギ」を背負えば気が済むんだい?

ホリエモン氏は
「そんなのネットで数分で済むし、無駄な手数料を払うだけだ!」
と論理的かつ合理的に怒っています。

ごもっともです。ぐうの音も出ない正論です。

しかし、鴨の世界で知能指数トップクラス(自称)の僕には分かります。

日本人は、「せっかく丁寧に説明してくれたのに断ったら悪いな」「お店の人も仕事でやってるんだしな」という、目頭が熱くなるほどの優しさを持っています。

相手の営業トークに「罠」があると勘づいていても、笑顔で対応されると「断る=悪」という思考回路が働いてしまう。

結果として彼らは、自ら高い手数料を払い、要らないオプションを契約し、ホリエモン氏の言う「ゴミ」を両手いっぱいに抱えて、満面の笑みで店を出てくるのです。

これぞ、究極の「カモの鑑(かがみ)」。

……

僕たち鳥類のカモなら、怪しいエサ(罠)が見えた瞬間に「クワッ!」と鳴いて一目散に水の中に逃げ込みます。

しかし日本人は違います。「こんなに親切にしてくれるなら」と、自ら鍋に入り、蓋を閉め、IHのスイッチを「強」にしてグラグラと煮込まれにいくのです。

この愛すべき「カモ性」があるからこそ、日本は世界一平和で治安が良いのでしょう。

人を疑わない優しさ。相手を気遣う思いやり。実に誇らしいじゃありませんか。

……

だから僕は決めたのです。 人間たちのその美しき「カモ性」と「人の良さ」を全力でリスペクトし、僕も彼らを見習ってみようと。

今日、池のほとりで小学生が「あ! カモだ! パンくずあげる!」と寄ってきました。

普段なら「添加物の多いパンなんて鳥の体に良くないし、自生している水草のほうが栄養価が高い」と合理的に判断して無視するところです。

しかし、僕は思いました。「せっかく子供が笑顔で差し出してくれているのに、断ったら悪いな……」と。

僕は日本人の爪の垢を煎じて飲む思いで、愛想よく「クワッ♪」と鳴き、差し出されたパンくずをパクッと食べました。

……

そして今……。

お腹を猛烈に壊して、水草の陰でうずくまっています。

……結論。 「人の良さ」で選んだ選択肢は、だいたい後でお腹(財布)を壊す。

ホリエモン氏の言うことは、鴨にとっても大正解でした。人間もカモも、たまには「断る勇気」を持とう。

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