物価高騰が続く今も、70年間日本で暮らしてきた私にとって、この国の恵まれた環境、安全な食、そして何より人々の温かさは、日々の暮らしの中で深く感謝を感じるものです。
ゴールデンウィークを迎え、海外旅行への期待が高まるこの時期に、私たちが普段当たり前のように享受している日本の素晴らしさを、改めて見つめ直してみませんか。
異文化との比較を通して、日本が持つ奥深い魅力を掘り下げていきます。

世界が羨む清潔さと日本が持つ奥深い魅力
なぜ日本の街は美しいのか。海外を訪れる多くの人々が驚嘆するのは、日本の街の清潔さです。
道にごみが落ちていることは稀であり、公共のトイレさえも快適に利用できるほど、高い水準が保たれています。
これは、徹底した清掃が行き届いていることはもちろん、国民一人ひとりの美意識と公共心の高さを示すものでしょう。
自分のごみは自分で持ち帰り、公共の場所をきれいに使うという意識が、幼い頃からの教育や社会全体の規範として深く根付いています。
海外の街を歩くと、残念ながらそうではない場所も少なくありません。
この清潔さは、私たちが誇るべき、そして大切に守り、次世代へ受け継いでいくべき美徳です。
食の安全と美味しさ:日本の食文化が満たす舌と心
日本食は、世界中で健康的な食事として注目を集めていますが、その安全性と美味しさは、私たち日本人にとって日々の生活に溶け込んだ、当たり前のものとなっています。
新鮮な食材、丁寧な調理、そして何よりも食に対する真摯な姿勢が、私たちの食卓を豊かにしてくれるのです。
海外では、食の安全基準が日本ほど厳しくない場合もあり、食中毒に関するニュースに触れることもあります。
また、日本の繊細な味付けや、旬の食材を大切にする食文化は、海外ではなかなか見られない独特な魅力です。
一汁三菜に代表される栄養バランスの取れた食事は、私たちの健康を支える上で、大きな役割を果たしています。
細やかなおもてなし:日本ならではの温かい人間関係
「おもてなし」という言葉は、今や世界共通語になりつつありますが、その精神は日本の社会に深く根付いています。
お客様を心から歓迎し、快適に過ごしてもらおうとする姿勢は、旅館やレストランだけでなく、街の小さな商店や公共交通機関の職員にも自然に見られます。
困っている人がいれば、誰もが当然のように手を差し伸べ、相手の気持ちを察して行動する日本人の細やかな心遣いは、海外では時に驚きをもって受け止められるほどです。
この温かい人間関係こそ、私たちが日本で安心して暮らせる、大きな理由の一つと言えるでしょう。
自然との調和:四季折々の美しさと共存する暮らし
日本列島は四季がはっきりしており、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、それぞれの季節が織りなす美しい自然を楽しむことができます。
これらの風景は、私たちの心を豊かにし、日々の生活に彩りを与えてくれます。
また、古来より日本人は、自然を畏敬し、共存する道を歩んできました。
自然の恵みに感謝し、持続可能な社会を目指す意識は、私たちの文化の根幹を成すものです。
海外にも、雄大な自然を持つ国はたくさんありますが、日本のように、繊細な四季の変化と、それと調和した暮らしを大切にする文化は、世界的に見ても稀有と言えるでしょう。
海外の文化と事情:異質さの中に新たな発見を求めて
それでも、多くの人がゴールデンウィークに海外へ旅立つのは、異文化に触れ、新たな発見を求める人間の根源的な欲求があるからでしょう。
言葉や習慣、価値観が異なる人々と出会い、これまで知らなかった世界を体験することは、私たち自身の視野を広げ、自己成長の大きな糧となります。
歴史的な建造物や遺跡を巡ったり、現地の料理を味わったり、その土地の自然に触れたりすることは、書物や映像だけでは決して得られない、貴重な経験となるはずです。
それでも海外へ行く理由:多様な価値観との出会い
海外旅行は、日本の良さを改めて認識させてくれるだけでなく、世界の多様な価値観に触れる機会を与えてくれます。
異なる文化の中で生きる人々の考え方や習慣を知ることで、私たちは自らの価値観を相対化し、より柔軟な思考を身につけることができるでしょう。
また、異文化との交流は、国際理解を深め、世界平和に貢献するための、大切な一歩となるはずです。
日本の素晴らしさを心に抱きつつ、積極的に世界へ目を向けることは、私たち自身の人生をより豊かにしてくれるに違いありません。
まとめ
70年の歳月を日本で過ごし、改めてこの国の清潔さ、食の安全と美味しさ、温かいおもてなし、そして美しい自然に、深い感謝の念を抱いています。
私たちが当たり前のように享受しているこれらの恵みは、世界に誇るべき、日本の大切な宝です。
ゴールデンウィークに海外へ旅立つことは、新たな発見と自己成長の機会を与えてくれますが、その際にはぜひ、私たちが育ってきた日本の素晴らしい文化と恵みを、心に留めておきたいものです。
異文化との出会いを通して、改めて日本の良さを認識し、感謝の気持ちを新たにする。
それこそが、私たちが日本人として生きる喜びであり、未来へと繋ぐべき、大切な「心」なのではないでしょうか。
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