一人暮らし認知症に対する不安
親の介護が終わると、自分の今後のことを考えるようになります。もし一人暮らしで認知症になったら、どういった生活になるのでしょう。
新しい不安がふつふつとわいてきて、60代から70代の悩みは消えないですね。
認知症の一人暮らしに対する不安
「一人暮らしで認知症になったら、どうすればいいの?」多くの方が抱くこの不安は、決して杞憂ではありません。
特に、親の介護経験がある方にとっては、自分の将来が心配でしょう。
この記事では、認知症で一人暮らしをする場合に起こりうる問題点、特にお金の管理と生活に焦点を当て、事前にできる準備につい考えてみます。
認知症が進行するとどうなる?
認知症が進むと、日常生活に様々な影響が出てきます。
お金の管理が難しくなる
銀行口座の残高がわからなくなったり、カードの使い方がわからなくなったりすることがあります。
家事や身の回りのことができなくなる
料理や掃除、洗濯などが難しくなり、不衛生な環境で生活してしまう可能性もあります。
徘徊や事故のリスクが高まる
道がわからなくなったり、危険な場所へ行ってしまったりする可能性があります。
これらの問題は、単独で起こるだけでなく、複合的に現れることがあります。
認知症で一人暮らし、お金の管理はどうなる?
認知症になると、お金の管理が難しくなるのはなぜでしょうか。
判断力の低下
必要なものとそうでないものがわからなくなり、衝動買いをしてしまったり、詐欺に遭ったりする可能性があります。
記憶力の低下
支払いを済ませたかどうか、銀行口座の残高がいくらあるのかなどを忘れてしまうことがあります。
計算能力の低下
買い物での計算や、家計簿をつけることが難しくなります。
これらのことから、認知症の方は、お金をなくしたり、無駄遣いをしたり、詐欺に遭ったりするリスクが高まります。
認知症で一人暮らし、生活はどうなる?
お金の管理だけでなく、生活全般に影響が出てきます。
食事
料理ができなくなり、栄養バランスの偏った食事になったり、食中毒を起こしたりする可能性があります。
掃除
部屋が片付けられなくなり、不衛生な環境で生活することになります。
健康管理
定期的な通院や服薬ができなくなり、健康状態が悪化してしまう可能性があります。
認知症で一人暮らし、事前にできる準備
では、このような事態を避けるために、事前にどのような準備ができるのでしょうか。
財産整理
銀行口座や不動産、保険など、財産を整理しておきましょう。特に、口座はわかりやすく一つにまとめ、通帳やカードは安全な場所に保管しておきましょう。
成年後見契約
判断能力が低下した際に、自分の財産や生活を代わりに管理してくれる成年後見人を選んでおく契約です。事前に契約しておけば、いざという時にスムーズな手続きが可能になります。
家族や親族との話し合い
自分が認知症になった場合、どのような支援が必要になるのか、家族や親族と話し合っておきましょう。
地域包括支援センターへの相談
地域包括支援センターでは、認知症に関する相談や、様々なサービスの紹介を受けることができます。
認知症の予防
健康的な生活習慣を心掛け、バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠、ストレス管理などが重要です。
定期的な健康診断で、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を早期に発見し、治療することが大切です。
脳の活性化のため読書、語学学習、新しいことを学ぶなど、脳を積極的に使うことが大切です。
社会とのつながりなどや、家族や友人との交流を深め、孤独感を解消することが重要です。
まとめ:安心した老後を送るために
認知症で一人暮らしをする場合、事前に準備しておくことや、認知症の予防を心掛けることが非常に重要です。
財産整理や成年後見契約、家族との話し合いなど、できることから少しずつ始めていきましょう。
また、地域包括支援センターなどの専門機関に相談することも大切です。
専門家のアドバイスを受けることで、より自分に合った支援を受けることができます。
認知症になっても、周囲のサポートがあれば、安心して暮らすことができそうです。
早めの準備と、周囲との連携が、豊かな老後を送るための鍵となります。
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