コロナ給付金やマイナポイント、非課税給付金。あの時にもらった臨時収入、気づけばもう手元にはないけれど…もし新NISAに投資していたら?
人生初の投資に挑戦した私が、まさかの「トランプショック」で直面した元本割れの現実。それでも諦めない、等身大の投資体験記をお届けします。

宝くじ購入気分で始めた新NISAの船出
2024年、新NISAがスタートしたタイミングで、ふと思い出したのが過去の臨時収入の数々。
新型コロナ感染症対策の10万円給付金、マイナポイントで得た2万円分のポイント、そして住民税非課税世帯への3万円給付金。
あの時、ちょっとした贅沢に使ってしまったけれど、「もし、あのお金を新NISAに投資していたらどうなるんだろう?」という好奇心が湧いてきました。
まとまったお金はないけれど、毎月2万円ならなんとかなる。
そう思い立ち、人生初の投資として新NISAのつみたて投資枠で積立を開始してみたのです。
元々なかったお金だと思えば、たとえ元本割れしても後悔はない。そんな軽い気持ちでした。
あれよあれよと含み益!投資って意外と簡単…?
初めての投資。何を選んだらいいかわからなかったので、とりあえず楽天証券で始めたので、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)」という投資信託を選んでみました。
毎月コツコツと積み立てること数ヶ月。すると、早くも評価額が積み立てた元本を上回るという嬉しいサプライズ!
「なんだ、投資って意外と簡単じゃん?」
生まれて初めての含み益に、すっかり舞い上がってしまいました。
投資はいい時ばかりじゃないと知ったが…
あの時、臨時収入をすぐに使ってしまわずに、こうして投資に回していれば…なんて、ちょっと欲も出てきたほどです。
ところが8月になって、突然の下落で「やっぱり投資はこういうもんだよ」っと思たのですが、すぐに回復しました。
落胆することもなく、2024年が終わってみれば、年間を通して結構なプラスになっていたのですから、ますます投資への期待が高まっていたのです。
ところが、
暗転。「トランプショック」がもたらした急降下
2025年1月後半から不穏な感じが……、4月に入ると、状況は一変しました。
ニュースで大きく報道された世界同時株安「トランプショック」です。
まさか自分の投資にまで影響が出るとは思ってもいませんでした。
みるみるうちに、積み立ててきた投資信託の評価額が下がり始めたのです。
毎日、スマホでポートフォリオを確認するのが憂鬱になるほど。
そしてついに、つみたて開始から1年4ヶ月後、私の新NISA口座は元本割れしてしまったのです。
これが現実…新NISAで学んだリスクの重み
「あぁ、これが投資の現実なんだ…」
2024年の好調な推移を見て、すっかり油断していたのかもしれません。
新NISAは非課税というメリットばかりが注目されがちですが、当然ながら投資である以上、元本割れのリスクはつきもの。
今回の経験を通して、その当たり前のことを改めて痛感しました。
数万円の損失は授業料。でも、もし大金だったら…
幸い、今回の元本割れの金額は数万円程度。生活に大きな影響が出るほどではありません。
「いい勉強になった」と、ある意味割り切ることができました。
しかし、もしこれがもっと大きな金額だったら…想像するだけでゾッとします。
老後資金や教育資金など、大切な資産を新NISAで運用している人もいるでしょう。
今回の私の経験は、投資をする上でのリスク管理の重要性を改めて教えてくれるものでした。
それでも私は積み立てる。10年後、15年後の未来のために
今回の「トランプショック」で、投資の難しさ、そしてリスクの現実を身をもって学びました。
良い時もあれば悪い時もある。それは当然のこと。
それでも私は、これからも新NISAでのつみたて投資を続けていこうと思っています。
もし、また臨時給付金のようなお金が入ることがあれば、半分使って半分は貯蓄したつもりで新NISAに積み立てるでしょう。
短期的な市場の変動に一喜一憂せず、10年後、15年後の未来を見据えて、これからもコツコツと投資と向き合っていきたいと思います。
今回の経験は、私にとって忘れられない投資の第一歩となりました。
まとめ
新NISAは非課税という魅力的な制度ですが、投資である以上、元本割れのリスクは常に存在します。
私のように、予期せぬ市場の変動によって損失を経験する可能性も十分にあります。
しかし、大切なのは短期的な結果に一喜一憂せず、長期的な視点で投資と向き合うこと。
今回の経験のように、リスクを理解した上で、将来のためにコツコツと積み立てていくことの結果を見てみたいのです。
あなたにとって、2025年4月のトランプショックは、どんな教訓となりましたか。
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