「おひとりさま」のリアルな資産額とは?
「おひとりさま」の生活、気ままな一方で将来への不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
特に気になるのが、同じように一人で暮らしている人がどれくらいの資産を持っているのか、ということ。
SNSやニュースで「おひとりさまの資産の中央値は100万円」という情報を見かけた方もいるかもしれません。これは本当なのでしょうか?
この記事では、最新のデータをもとに、おひとりさまの金融資産の中央値の実態を年代別に徹底解剖します。
衝撃の事実から、今後の資産形成のヒントまで、ぜひ最後までお読みください。

【年代別】おひとりさまの金融資産の中央値
それでは、気になるおひとりさまの金融資産の中央値を年代別に見ていきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、単身世帯の金融資産保有額の中央値は以下の通りです。
- 20代……15万円
- 30代……90万円
- 40代……85万円
- 50代……30万円
- 60代……350万円
- 全年代…100万円
なんと、全年代の中央値は100万円という結果になりました。
やはり、SNSなどで見かける情報は概ね正しいようです。しかし、年代別に見ると大きな差があることがわかります。
特に20代、40代、50代の中央値は100万円を下回っており、厳しい現実が見えてきます。
一方で、60代では350万円と比較的高い水準になっています。これは、退職金などの影響も考えられます。
なぜ平均値ではなく中央値を見るべきなのか?
資産に関するデータを見る際、「平均値」と「中央値」という言葉が出てきます。
平均値はすべてのデータを足してデータ数で割ったものですが、一部の非常に大きな数値に引っ張られて実態よりも高く見えることがあります。
一方、中央値はデータを小さい順に並べたときにちょうど真ん中にくる数値です。
そのため、より多くの人の実態に近い値を知りたい場合には、中央値を見る方が適していると言えます。
今回のテーマである「おひとりさまの資産」についても、一部の富裕層が平均値を押し上げている可能性があるため、中央値で実態を把握することが重要です。

おひとりさまの金融資産「中央値100万円」が示すもの
「おひとりさま」で金融資産の中央値が100万円というデータには、安心感と不安感の両方が混ざり合った気持ちがわきます。
安心できる理由
全体の中央値である100万円を持っていることは、多くの人と同程度の金銭的基盤があることを意味します。
日常生活を送るうえで、ある程度の安心感につながります。
不安な理由
将来の備えとして不十分かも? 病気、怪我、老後などの大きな出費を考えると、100万円では心もとないと感じることも。特に年齢が上がるにつれて不安が増します。
年代で異なる中央値 20代であれば15万円、30代で90万円が中央値ですが、40代・50代でも100万円を下回るケースが多く、焦りを感じる人も少なくありません。
感じ方はライフスタイル次第
質素な生活の人には安心
生活費が低く、浪費を好まない人にとっては100万円でも十分と感じるかもしれません。
充実した生活を望む人には不足感
趣味、旅行、資産形成を積極的に目指す人にとっては、100万円では物足りなさを感じることが多いです。
地域差の影響
都市部と地方では物価の違いにより、100万円の価値が大きく異なる点も重要です。
まとめ:現状を把握し、未来への備えを
今回の調査で、おひとりさまの金融資産の中央値は全年代で100万円、年代別に見るとばらつきがあることがわかりました。
金融資産100万円は最低限の安心感を得られる数字かもしれませんが、将来を見据えると十分とは言えない場合もあります。
今の状況を見つめ直し、少しずつ貯蓄や資産形成に向けた計画を立てていくことが、より良い未来への第一歩となるでしょう。
まずは現状を把握し、将来のために何ができるのかを考える良い機会になったと思います。
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