60歳からは煩わしい人間関係から解放され、パソコン一つで自由に生きる。それは多くの人が憧れる生き方かもしれません。
60代でパソコンで収入を得られている人はいますか?
実際に60代で実現させた人もいますが、その道を選んだものの、予期せぬ孤独と、そしてお金を稼ぐことの難しさを知ったと思います。
孤独、収入の不安定さ…それでも、60代から始まった手放せない自由の価値とは?

夢を追いかけた若い日々、そして突然の転機
「好きなことをして自由に働きたい!」若い頃、自由に生きる夢を追いかけて生きていた人は多いと思います。
私の場合、会社員時代は人間関係が苦手で、できることなら一人で没頭できる仕事を選びたいと思っていたのです。
かつて好きだったのは、印刷関連の「写植オペレーター」や「版下作り」でした。黙々と作業に打ち込む時間は、私にとって何よりも心地よいものだったのです。
しかし、パソコンの登場によって印刷物の制作方法が一変しました。
「これからはパソコンで仕事ができる」と、新しい働き方に期待したのも束の間、私は職を失ってしまったのです。
新たな自由への希望
この時から人生が大きく変わってしまったようで、それからというもの、夢も希望もなく生活のために働く日々が続きました。
そのためか、ある程度貯金が貯まると、どうしても「好きなことをして自由に働きたい!」という生き方を探してしまうのです。
働くこと自体が嫌いなわけではないのに、心の奥底ではいつも自由な働き方を求めていました。
お金(貯金)があるうちは自由な生き方もできますが、それは長く続くものではありません。
甘くない現実と孤独なネットビジネス
自由な働き方を探していた時、インターネットビジネスという存在を知り、「これなら場所に縛られず、自分のペースで仕事ができる!」と希望を見出し、ホームページ作りを始めたのです。
「好きな場所で、誰にも干渉されず自由に生きる!」そんな夢を見てパソコンを始めた50代でした。
しかし、思い描いた理想とは裏腹に、孤独な画面とにらめっこする日々が始まったのです。
そして60歳。長年の夢だった、好きな場所で、好きなように働き、お金を稼ぐ道を選んでみました。
ひとりでパソコンに向かって文章を書いて、サイトを作る生活が始まりました。
最初の1年は、全く収入はありませんでしたが、それでも、「これで自由に生きられるなら」と、夢を糧に耐えられたのです。
2年、3年と経つうちに、少しずつではありますが、「自由に生きる夢が叶ってきた」と感じ始めました。
年金とインターネットの支えがあってこそ
ただ自由に生きたかっただけとしても、自由に生きる道は意外と難しいです。
60代になり、煩わしい人間関係から解放されて、一人で仕事ができることに喜びを感じていました。
しかし、冷静に考えると、このような自由な生活ができたのは、年金という支えがあったからかもしれません。
もし年金がなければ、インターネットだけで生活費を稼ぐことは、私にとって非常に困難だったでしょう。
「年金があったからこそ、あと数万円を自力で稼げれば良い」という心の余裕を持つことができたのだと思います。
年金がなければ、生活の全てを自分の力で稼ぎ出さなければならないのですから。
お金を稼ぐということは、決して一人でできるものではなく、様々な人に支えられて成り立っているのだと改めて感じました。
一人で完結する自由な仕事なんてない?
私が取り組んだホームページ作りは、誰かから依頼されて仕事をするのではなく、自分でテーマを見つけてサイトを作るというスタイルです。
作っただけのサイトは、残念ながらすぐにお金になるわけではありません。
しかし、「Google AdSense」という広告を掲載することで、わずかながらも収益を得る可能性が生まれたのです。
一人で完結する仕事などないと思っていましたが、パソコンとインターネットという環境が整ったおかげで、このような形で収入を得られる時代になったのだと気づきました。
そう考えると、自由な生き方ができるかどうかは、結局のところ「その時の環境の違い」が大きいのだと思います。
環境の変化と、それでも変わらない自由への想い
インターネットで稼ぐ方法は常に変化しており、かつては比較的容易だったブログやネットでの収益化も、今は難しくなってきています。
YouTube等への参入者も増えて、お金を稼ぐことを目的にした場合、これから始めるにはかなり難しいでしょう。
これまで、私が経験してきたインターネットでの稼ぎ方を書いてきましたが、生き方は人それぞれ異なります。
たまたま手に入れた、60代の自由な10年間
ただ、私のように「自由に生きたい」と強く願う人にとって、パソコンとインターネットを活用し、好きな場所で、好きなように働き、お金を稼ぐという方法は、一つの有効な手段であることは間違いありません。
私の場合は60代からの10年間、たまたま、このような自由な生き方を経験できたことは、本当に幸運だったと思っています。
まとめ
長年の夢をパソコンによって叶えたものの、自由な働き方の裏には、孤独や経済的な厳しさも存在しました。
しかし、年金という支えとインターネット環境のおかげで、60代からの10年間、自分らしい自由な生き方を送ることができました。
この経験を通して、お金を稼ぐことの難しさ、そして周囲の支えがあってこその仕事だということを改めて実感しました。
環境の変化は常にありますが、自由を求める気持ちと、それを実現するための努力は、これからも持ち続けていきたいと思っています。
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