60代からの焦りを解消する「自分のペース」での生き方

「定年を迎え、ふと周りを見渡したときに、言いようのない焦りに襲われることはありませんか?」
バリバリと現役で活動し続ける同世代のニュース、SNSに流れてくるキラキラしたシニアライフ、そして刻一刻と迫る「老後」という漠然とした不安。
かつて社会という高速道路を走り抜けてきた私たちは、つい「もっと速く、もっと何かを成し遂げなければ」と自分を追い込みがちです。
しかし、人生100年時代と言われる今、60代から必要なのはスピードではありません。
「速く行くなら一人で行け。遠くへ行くなら、自分のペースで行け」
アフリカの古い格言ですが、どこかで聞いたかも知れません。
人生の後半戦、特に老後を見据えた60代にとって、この言葉が心に響きます。
1. 60代の焦りの正体は「過去のルール」にある
私たちは長年、社会という名の「高速道路」を走ってきました。
・同世代との昇進レース
・子育ての完了スピード
・貯蓄額の比較
しかし、60代でその高速道路は終わります。焦りの原因は、「道が終わったのに、まだ加速し続けようとしていること」にあります。
これからの道は、舗装された直線道路ではなく、あなただけが歩く「散歩道」です。
他人を追い越す必要もなければ、誰かに追い抜かれてもあなたの価値は一ミリも損なわれません。
2. 「一人」で速く行く危うさ
もし、あなたが焦りに任せて「今のうちに何か大きなことを成し遂げなければ」と一人で、猛スピードで走ろうとすれば、それは大きなリスクを伴います。
資産を失うリスク:退職金の大部分を、株や投資に使うことには、老後の生活資金を失うという重大なリスクが伴います。
健康の枯渇: 無理な夜更かしやストレスは、80代、90代まで続くはずの「歩く力」を奪います。
孤独への道: 効率ばかりを追い求めると、隣を歩いてくれるパートナーや友人との「無駄だけど豊かな時間」を切り捨ててしまいます。
「速く」行こうとすれば、目的地には着くかもしれませんが、辿り着いたときにはボロボロで、隣に誰もいない……。
それは私たちが望む「老後」ではないはずです。

3. 「遠く」へ行くための「自分のペース」再構築
60代からの「遠く」とは、単なる時間の長さではなく、「どれだけ長く、自分の人生を愛し続けられるか」という距離のことです。
そのために意識すること。
① 自分の「心地よい歩幅」を知る
まずは、自分が一日をどう過ごせば「今日はいい日だった」と思えるか、その最低限のラインを確認する。
それは豪華な食事ではなく、一杯の美味しいお茶や、静かな読書時間かもしれません。
そのペースを守ることが、長期戦を戦い抜くスタミナになります。
② 「競争」を「共有」にシフトする
一人で速く行くのをやめ、誰かと「ゆっくり行く」ことを選ぶ。
趣味の仲間、家族、地域の人。歩みが遅くなっても、隣に誰かがいれば、遠くの景色まで楽しむことができます。
「遠くへ行くなら、一緒に行け」。これが老後の孤独を遠ざける唯一の知恵です。
③ 「未完成」を楽しむ
「死ぬまでにすべてを終わらせなければ」という焦りを捨てる。
人生を「未完成のまま楽しみ続ける」ことこそが、明日への活力になります。
明日やることを少しだけ残しておく。それが「遠く」へ歩みを進める動機になります。
まとめ:あなたは今、最高の「スタートライン」にいる
60代。それは「速さ」という呪縛から解き放たれ、ようやく「自分のペース」という最強の武器を手に入れた時です。
これからの10年、20年後もずっと。あなたは誰の顔色をうかがうこともなく、自分のリズムで歩いていい。
その足取りがゆっくりであればあるほど、今まで見落としていた路傍の花や、空の青さに気づくことができるでしょう。
「遠くへ行くために、あえてゆっくり行く」。
その贅沢を、今日から自分に許してあげてください。
この記事が、あなたの心を少しでも穏やかにすることを願っています。
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