「貯める方が難しい」貯金ゼロを経験した私が思う「お金の真実」
それは、富裕層だけの悩みなのか?
「お金は貯めるより使う方が難しい」――あなたは、この言葉を聞いてどう感じますか?
「そんなはずはない! 貯めることの方がよっぽど大変だ」と反論したくなる人も多いのではないでしょうか。
特に、私のように貯金が心細く、日々の生活で精一杯だった時期を経験した人間にとって、この言葉はまるで遠い世界の話、お金持ちの贅沢な悩みのように聞こえてしまいます。
しかし、本当のところどうなのでしょうか?
MLBドジャースの大谷翔平選手に「お金は貯めるより使う方が難しい」のか、聞いてみたいですね。
お金と私たちの心、そして人生の満足度について、この一見逆説的な言葉の真意を探ってみましょう。

「貯める」苦悩と「使う」苦悩:それぞれが抱える心の葛藤
多くの人にとって、お金を「貯める」ことは、まさに忍耐と努力の連続です。
毎月のやりくり、誘惑との戦い、将来への不安…。
特に、収入が限られている状況では、まさに汗水流して稼いだお金を、ひたすら節約し、積み上げていく作業は、苦痛すら伴うものです。
一方、「使う」ことの難しさとは何でしょうか?
これは、単に浪費を我慢するという話ではありません。
富裕層が抱える「使う難しさ」は、しばしば「この使い方は本当に価値があるのか?」「もっと有効な使い道があるのではないか?」「お金があることで人間関係が変わってしまわないか?」といった、価値観や人間関係、社会貢献といったより複雑な悩みに根差していることが多いと言われます。
例えば、慈善団体への寄付一つとっても、「本当にこの団体は正しく使ってくれるのか」「もっと大きな影響を与えるにはどうすればいいのか」と深く悩み、使うことにためらいが生じるケースもあるでしょう。
貯金ゼロだった私が「貯める方が難しい」と感じる理由
私自身の経験から言えば、やはり「貯める方が難しい」と強く感じます。
50代後半で失業した時、収入が途絶え、貯金残高が減っていく日々は、まさに「絶望」そのものでした。
家賃や光熱費、食費…生きるために必要なお金が出ていくだけで、貯まるどころではありません。
あの時の私にとって、お金は「生きるための命綱」でした。
貯金がない状態での「使う」ことは、文字通り命を削るような行為であり、そこに「難しさ」を感じる余裕すらありませんでした。
ただただ、どうすれば少しでも貯蓄を減らさずに済むか、どうすれば次の収入に繋がるか、そればかりを考えていました。
この経験から、「貯める」ことのいかに困難で、精神的負担が大きいかを痛感しています。

お金の「器」と「心の余裕」
結局のところ、「貯めるより使う方が難しい」という感覚は、その人が持つお金の「器」の大きさや、心の余裕の有無に深く関係しているのかもしれません。
貯金が心細い、あるいは貯金がない人: お金は「不安を解消する手段」「生きるための最低限の資源」であるため、とにかく「貯める」ことに全力を注ぎ、使うことには強い抵抗や罪悪感を感じやすい。
「使う」のは、必要最低限のものに限られるため、そこに「難しい」と悩む選択肢がそもそもない。
ある程度の貯蓄がある人: お金は「選択肢を広げる手段」「安心感の源」となる。
この段階で、ようやく「どこに使うのが最も賢明か」「どう使えばもっと幸福になれるか」といった「使う難しさ」に直面し始める。
十分な資産を持つ人(富裕層): お金は「自己実現の手段」「社会への影響力」となる。このレベルになると、個人消費の悩みは薄れ、資産運用、投資、寄付、次世代への継承など、より大きなスケールでの「使う」ことの意義や倫理的な側面に直面し、その「難しさ」を感じやすくなる。
つまり、「貯めるのが難しい」と感じる時期を経て、ようやく「使うのが難しい」という次の段階に進むことができる、とも言えるでしょう。
まとめ:お金との向き合い方は、人生の段階で変化する
「お金は貯めるより使う方が難しい」という言葉は、確かに富裕層が抱える特有の悩みの一面を示しているかもしれません。しかし、それは「お金に余裕があるからこそ生まれる、より高次の悩み」とも言えます。
私たち一人ひとりの「お金との向き合い方」は、それぞれの経済状況や人生の段階によって大きく異なります。
かつて私がお金に苦悩し、「貯める方が難しい」と感じたのは、生活の基盤が不安定だったからです。
しかし、その経験があったからこそ、お金のありがたみや、それがもたらす安心感の尊さを知ることができました。
今、あなたが「貯める方が難しい」と感じているのであれば、それは決して間違った感覚ではありません。
それは、あなたが現在、お金を通じて「安心」や「安定」を求めている証拠です。
そして、その段階を乗り越えた時、あなたはきっと、また異なる視点から「お金を使う」ことの意味や難しさに気づくことになるでしょう。
お金は、私たちの人生を豊かにするための強力なツールです。そのツールとどのように向き合い、どう使いこなしていくかは、私たち自身の価値観や人生設計によって常に変化していく、奥深いテーマだと言えるでしょう。
ビッグ友老後100まで!ホームへ戻る
