「年金だけでは不安…」70代の非課税世帯が直面する現実とは?
「年金生活に入ったら、お金の心配は尽きない…」。そうした不安は、多くの高齢者が抱える共通の悩みです。
特に、65歳以降や70歳以上で「非課税世帯」となった場合、その暮らしは一体どうなるのでしょうか。
年金収入をベースとした厳しい家計をやりくりする一方で、実はこの「非課税世帯」という状態が、日本の手厚い公的支援を受けるための鍵となります。
70代の非課税世帯のリアルな生活と、賢く活用すべき制度について調べてみました。

1. 収入と支出のリアル:生活は「貯蓄の取り崩し」が前提
総務省の家計調査によると、65歳以上の無職世帯の平均的な生活費は、単身で月約14.9万円、夫婦で月約25.7万円となっています。
- 収入源
主な収入は公的年金のみで、住民税が非課税となる年収の目安は、単身で約155万円以下、夫婦で約211万円以下とされています。 - 支出の厳しさ
年金収入がこれらの平均的な生活費を上回ることは少なく、食費や光熱費、医療費、住居費などを賄うだけで精一杯の家庭が多いのが現実です。 - 趣味や旅行は難しい
そのため、趣味や旅行、外食といった費用は、経済的な余裕がないため、ほとんどかけることができません。多くの世帯は、年金だけでは足りない生活費を、これまでの貯蓄を取り崩すことで補っています。
2. 高齢者非課税世帯に用意された、手厚い支援制度
厳しい生活を送る非課税世帯ですが、実は日本には、生活を支えるための特別な優遇制度がいくつも用意されています。
- 医療費負担が大幅軽減
70歳以上は医療費の自己負担限度額が低く設定されていますが、非課税世帯はさらに低い限度額で済みます。また、病院での窓口負担も、通常3割のところ、2割に減額される場合があります。 - 介護保険料と利用料の軽減
住民税非課税世帯は、介護保険料が最も低い水準に減免されます。さらに、介護サービスを利用した際の自己負担額(月額上限)も低く設定され、特別養護老人ホームなどに入居する際の食費や居住費も軽減されます。 - 国民健康保険料の減免
国民健康保険料も、所得に応じて減免されるため、非課税世帯は大きな負担軽減となります。
これらの制度は、年金生活で収入が減る方にとって、病気や介護の不安を和らげてくれる、まさに「命綱」と言えるでしょう。
3. 生活の現実と課題:孤立と健康不安
しかし、制度があっても生活の厳しさは変わりません。
- 貯蓄の取り崩し
年金だけでは生活が成り立たず、貯蓄を取り崩す日々が続きます。貯蓄が尽きた後の生活への不安は、常に付きまといます。 - 急な出費への対応困難
冠婚葬祭や住宅の修繕など、急な出費に対応するのが難しい場合があります。 - 心の孤立
経済的な理由から外出や人との交流が減り、社会から孤立してしまうケースも見られます。
まとめ:制度を知り、賢く生きる
65歳以降や70歳以上の非課税世帯は、決して豊かな生活を送っているわけではありません。
しかし、日本には、医療費や介護費の負担を軽減してくれる様々な公的支援制度が用意されています。
これらの制度を知り、積極的に活用することで、日々の生活の不安を少しでも減らすことが可能です。
ご自身の状況や利用できる制度について知りたい場合は、お住まいの市区町村の窓口や社会福祉協議会などに相談してみましょう。
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